※注:「ホームレス」という言葉を使っていますが、けっして社会的弱者を軽蔑しているわけはなく、ファッションとライフ・スタイルの言葉として使っただけですので、その点をご理解願います。
昨日は友人の水産加工会社専務夫妻とともに夫婦で三流の焼鳥屋に出かけました。なぜ三流かっていうと、全員ホームレス風の格好をして出かけたからです。
古着屋で100円均一のボロを買って、さらにバーナーで焦がしたり、金属ブラシでこすって破れすり切れを作り、会社の大掃除のぞうきんに使って汚しまくり、極めつけはインドカレーの店に行って、ほうれん草の緑色カレーと黄色いチキンカレーを少々垂らして色をつけました。カレーって存在場所が変わると、食べるものではなく出した物に見えます。そうやって作った服・帽子・バッグ、アクセサリーとして二日前のスポーツ新聞という出で立ちで、それはそれはみすぼらしい四人組が繁華街へ出かけました。もちろん顔にはバーベキュー用の炭を塗りつけて、風貌もそれっぽく見えるようにしました。
カウンターに四人で座ったところに、(設定通り)奈良から来た怪しい宗教家「畠山チンゲンサイ」が登場。(もちろんスタッフの一人)
我々がホームレスになった現世の業について諭し、それに私がキレて反論するという芝居をやりました。
はじめていった焼鳥屋なので、バイトの姉ちゃんが見事に引っかかり、最高にぞんざいな扱いをしてくれました。
ポケットに入れた社会保険事務所の封筒から、クシャクシャの千円札で一人ひとりが支払いをしたときも、ありがとうの一言もなく、横を向いたまま冷ややかな口調で「ハイおつりっ」だけ。いい酒といい肴をいただいたので、結構な金額になったにもかかわらず・・・
町中を歩いても、すれ違うみんなが横目でチラッと冷たい目線で見ていきます。
年末の人通りの中を、こんな格好で歩ける我々の勇気に変な優越感を感じつつも、見た目で扱いが決まる社会の寂しさを感じた一時でした。
2006年12月30日
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