2012年01月30日

ミヤザワフルート新製品“Ibuki”

ミヤザワの新製品の“Ibuki”が送られてきました。
数年前にスケールの問題と一部のキーの強度について意見を述べていたのですが、「諸処を改良したフルートができたので試奏してみて」ということで貸してもらいました。
なるほど音程に関しては格段に良くなり、今のところ国産では一番かなと思います。
ブランネンのようなクセのないスケールはとても音程が取りやすい。
吹奏感はちょうどパウエルのオーラマイトのように軽く、MZ-12というオリジナルの頭部管で吹くと、パワーのある人だとオーバーブローになりやすいですが、楽に吹くのが好みの方ならコンパクトにまとまった音で、小回りのきく反応の良い楽器です。さらにブランネンと同じくブロッガーメカニックなのでキーの反応はブランネンと同等で、総合的に期待以上のフルートに仕上がっていました。

自分でも客観的に聞いてみたかったので、録音を録ってみました。
 • テレマン曲 / 無伴奏フルート幻想曲 第1番
 • ラヴェル作曲 / 亡き王女のためのパバーヌ
 • ビゼー作曲 / アルルの女よりメヌエット
 • ビゼー作曲 / カルメンから間奏曲
この2年間くらい、楽器のリペアの時に仕上がり確認のために修理にきた楽器を吹くくらいで、自分のフルートは2週間に一度程度しか吹く暇がありません。
加齢も手伝って徐々にへたくそになってきますが、あまり気にならなくなってしまいました。
たったこれだけ録音しただけですが、結構疲れて情けない・・・

ついでに忘れていた4曲の録音もアップしています。
 • モーツァルト / フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調 kv.315
 • マスカーニ / カバレリア・ルスティカーナの間奏曲(一人で三重奏)
 • ドビュッシー / シリンクス (ナガハラで吹いた昨年末の録音)
 • ショパン / ノクターン 第15番の2(借物のクラシッククーパー頭部管で)
興味のある方は聞いてみてください。
posted by Malcel at 00:55| Comment(0) | フルート演奏MP3