2013年07月29日

久しぶりにYFL-221を吹く

 昨年は病気で手術をしたりと、年相応に負の力が蓄積してきてフルートはずいぶんとご無沙汰をしていました。

 昨日の日曜日、パッと吹けそうな曲を選んで、例の入門フルートYFL-221で演奏してみました。
 元々ハスキーな音色の楽器だし、演奏の完成度はそれほど高くないので、過度な期待はご禁物です。
それでも以前から好評価なゲテモノ演奏のページということでたくさんのアクセスをもらっています。
今回はよく知られている4曲追加しました。

 ビゼー作曲 / カルメンより「間奏曲」
 ウッダール作曲 / セレナーデ
 ジュナン作曲 / ベニスの謝肉祭より少々
 パラディス作曲 / シシリエンヌ

ジャズを一曲、
こんな曲を吹くと、ベニスの謝肉祭がいかに易しい曲か思い知らされます。

 ロジャース作曲 / マイ・ファニー・バレンタイン



ついでにムラマツのEX(リングキーH足)モデルで2曲。

 武満徹 / フルートのためのエア
 スクリャービン / 練習曲 嬰ハ短調 作品2-1

 スクリャービンの練習曲は初期のピアノ独奏曲ですが、とても好きな曲なので、誰もフルートで演奏したことはないでしょうけど、フルートとピアノ(コンピューターによる)伴奏に編曲して吹いています。
 今回は原調で演奏してみましたが聞き直してみると半音上のニ短調にした方がフルートではよい響きになると思うので、次回、愛用のフルートで吹くときには移調してみます。
posted by Malcel at 12:41| Comment(2) | フルート演奏MP3

2012年03月15日

シャミナーデ:コンセルティーノ

シャミナーデのコンセルティーノを公開しました。
定番中の定番曲なので、もうとっくに公開していても良さそうなのですが、意外にピアノ伴奏を作るのが面倒だったので今まで録音しませんでした。
やっと納得のいく伴奏が作れたので録音を録ってみました。
聴き映えはするものの、実際にはそれほど難しくない曲と思っていましたが、いざ録音してみると、なかなかキズのない演奏ができないものです。
コンセルティーノ 作品107 (1905)
パワフルな音がほしかったので、ナガハラにラファンの組み合わせで吹いています。
ホームページでは近代・現代の音楽のページにおいています。
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2012年02月26日

シューマン:幻想小曲集

先日、ミヤザワIbukiの試奏で第1曲だけ吹いていたシューマン作曲の幻想小曲集op.73の全曲をアップロードしました。よろしければダウンロードしてお聴きください。

 1. Zart und mit Ausdruck
 2. Lebhft, leicht
 3. Rasch und mit Feuer

今回は久しぶりにブランネンにラファン(ブランネン製のラファンでなく本人作)を付けて演奏しています。
ナガハラやIbukiの音に比べると、少し前の時代の音に感じるのは私だけでしょうか。
ピアノはいつものようにコンピュータで作っています。

ホームページではロマン派の音楽のページにおいています。
posted by Malcel at 00:10| Comment(3) | フルート演奏MP3

2012年02月19日

プーランク:クラリネットソナタ

プーランクのクラリネットソナタから、第2楽章のロマンツァをフルートとハープに編曲して演奏してみました。
昔から好きな曲なのですが、クラリネットは非常に音域が広いのでフルートの音域を考慮して5度上げて演奏しています。
しかし上は4オクターブのCまで出てくるし、最低音はHを通り越して、最後はAまでになっていまいます。
最後のフレーズをオクターブ上げようかとも思ったのですが、低音用の延長ブースターを自作してAまで出せるようにしてむりやり演奏しました。
とりあえずの演奏ですので、完成度の高い演奏ができたらそのうち入れ替えます。
使用したフルートはナガハラです。

ところでプーランクは1963年没だから来年で著作権が消滅します。
ほんとはまだダウンロード・・・
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2012年02月06日

ミヤザワフルート新製品“Ibuki” - その2

試奏で借りているIbukiですが、そろそろ返さないといけないのでさらに5曲吹いてみました。

 シャイユー作曲 / サキソフォンのためのアンダンテとアレグロ
 ツェルニー作曲 / ロマンス
 シューマン作曲 / 幻想小曲集 作品78より第1曲
 テレマン作曲 / メトーティッシュ・ソナタ ニ短調よりアンダンテ
 ドビュッシー作曲 / 小組曲より「小舟にて」

先週の日曜日と合わせても2回しか口に付けていないので、細かいコントロールはできていませんが、それでもやはり音程はいいです。最低音域のロングトーンの安定感は特に良く、大編成の吹奏楽やオーケストラで吹かないのなら、私のようなハイアマチュアにはうってつけのフルートです。

簡単に曲目を解説しておきます。

サキソフォンのためのアンダンテとアレグロの作者、シャイユーは1904年生まれのフランスの作曲家ですが、このアルトサキソフォンのための曲ぐらいしか知られていません。フルートにアダプトするため、多少の変更をしています。

ツェルニーのロマンスはフランスのクラリネットの巨匠、ジャック・ランスロが監修したクラリネット・クラシックスという曲集に入っているものをフルート用に再アレンジしています。

シューマンの幻想小曲集は言わずと知れたロマン派の名曲で、チェロ、A管クラリネット、バイオリンなどで演奏されます。原曲のフレーズをを安易にオクターブ移動すると芸術性を損なうので、フルートに合わせるため3半音だけ原曲より上げて編曲しています。いずれ全曲吹く計画です。

メトーティッシュ・ソナタは作曲家テレマン自身が当時の装飾法を伝授するために書いたソナタ集です。以前にもパウエルで演奏した録音をアップしていますが、今回は前録音の読譜ミスを直し、リュートストップのチェンバロとピツィカートのチェロの伴奏に変更しています。

最後に「小舟にて」ですが、以前の録音はムラマツSRモデルにラファンの頭部管を付けて演奏していますが、Ibukiの方がよりフレキシブルに吹けます。長いフレーズは循環呼吸で吹いているのでたまに鼻息が聞こえます。ただ、Ibukiはわずかな息の変化にも敏感に反応するので循環呼吸との相性はよくありません。

伴奏はすべてコンピューターで自作したものですが、リアルにできたと思います。フルートの演奏より自信ありです。
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2012年01月30日

ミヤザワフルート新製品“Ibuki”

ミヤザワの新製品の“Ibuki”が送られてきました。
数年前にスケールの問題と一部のキーの強度について意見を述べていたのですが、「諸処を改良したフルートができたので試奏してみて」ということで貸してもらいました。
なるほど音程に関しては格段に良くなり、今のところ国産では一番かなと思います。
ブランネンのようなクセのないスケールはとても音程が取りやすい。
吹奏感はちょうどパウエルのオーラマイトのように軽く、MZ-12というオリジナルの頭部管で吹くと、パワーのある人だとオーバーブローになりやすいですが、楽に吹くのが好みの方ならコンパクトにまとまった音で、小回りのきく反応の良い楽器です。さらにブランネンと同じくブロッガーメカニックなのでキーの反応はブランネンと同等で、総合的に期待以上のフルートに仕上がっていました。

自分でも客観的に聞いてみたかったので、録音を録ってみました。
 • テレマン曲 / 無伴奏フルート幻想曲 第1番
 • ラヴェル作曲 / 亡き王女のためのパバーヌ
 • ビゼー作曲 / アルルの女よりメヌエット
 • ビゼー作曲 / カルメンから間奏曲
この2年間くらい、楽器のリペアの時に仕上がり確認のために修理にきた楽器を吹くくらいで、自分のフルートは2週間に一度程度しか吹く暇がありません。
加齢も手伝って徐々にへたくそになってきますが、あまり気にならなくなってしまいました。
たったこれだけ録音しただけですが、結構疲れて情けない・・・

ついでに忘れていた4曲の録音もアップしています。
 • モーツァルト / フルートと管弦楽のためのアンダンテ ハ長調 kv.315
 • マスカーニ / カバレリア・ルスティカーナの間奏曲(一人で三重奏)
 • ドビュッシー / シリンクス (ナガハラで吹いた昨年末の録音)
 • ショパン / ノクターン 第15番の2(借物のクラシッククーパー頭部管で)
興味のある方は聞いてみてください。
posted by Malcel at 00:55| Comment(0) | フルート演奏MP3

2011年02月11日

久しぶりの「あすか」

ずーっと長いことレコーディングしていなかったのだが、今日は休みだったので風笛 - NHK連続TVドラマ「あすか」のテーマを録音してみた。

前の録音時とは随分機材が変わったので違いを自分で意識するためにも録ってみた。

 旧録音 • 風笛 - NHK連続TVドラマ「あすか」のテーマ
 新録音 • 風笛 - NHK連続TVドラマ「あすか」のテーマ

オーディオインターフェイス
旧 ローランド U-20
新 M-Audio FastTruck

フルート
旧 ムラマツ SRRH + ラファン
新 ナガハラ 950Silver RH 18金ナガハラライザー付

シンセ音源
旧 ガーリタンパーソナルオーケストラ
新 KONTAKT 4 + VSL HARP

腕は落ちたが音は良くなったかな・・・
posted by Malcel at 20:04| Comment(5) | フルート演奏MP3

2010年01月11日

歴史的な音色を楽しむ

正月の休みに歴史的名器の鍵盤楽器を二つ購入した。
一つはチェンバロの名器Jacob Kirckman 1766年製、
もう一つは古いピアノ、ピアノフォルテの名器Erard 1837年製である。

もちろん本物ではなくて、これらの楽器のサンプリング音である。
Edition Beurmannというシリーズで歴史的な鍵盤楽器の名器をサンプリングしたものを売っている。
購入後ちょっと問題があったので、サポートに連絡したら、チーフエンジニア自身から回答がきて、修正したパッチを送ってくれてちょっと嬉しかった。

まずは実際の音を聴いてほしい。ちょっと病みつきになる心をくすぐる音だとわかる。早速いくつか音にしてみたので聴いてみてほしい。
まずはエラールの音を楽しむためにピアノ独奏でショパンのエチュード作品25の1を作ってみた。
ショパン自身が使っていたピアノがエラールなので、さすがに雰囲気が出て、我ながらちょっとぐっとくる音だ。

フルートとも合わせてみた。既存の演奏の伴奏だけをエラールにしてみた。
エネスコ:カンタービレとプレスト
ショパン:ノクターン20番遺作

いっそう高品位なチェンバロの音も試してみた。
バッハ:ソナタロ短調BWV1030第一楽章
レジスター別の6音色があるが、伴奏なので8f×2の音を使った。

伴奏を変えるだけでずいぶん品格があがるものですね。
posted by Malcel at 16:24| Comment(5) | 楽器の話

2009年12月09日

クリスマス・バージョン

クリスマスパーティーで演奏するためにいくつかのカラオケを作ってみました。
フルートとハープの編曲にベースやストリングスなどを付加してパーティーバージョンに仕立ててみました。
特に「川の流れのように」は結構いいアレンジになっています。

川の流れのように (美空ひばり) - 後半にストリングスとベース付加版
サン=サーンス 作曲 / 白鳥
グノー 作曲 / アヴェ・マリア

小品集のページにおいています。

MySoundが閉鎖になりますので、著作権残存曲はすべてストリーミング配信するように変更しました。
新たにストリーミング配信のページを作成しています。
posted by Malcel at 11:02| Comment(1) | フルート演奏MP3

2009年10月18日

「物語」より白い小さなロバ

イベールの「物語」より第2曲の白い小さなロバをアップしました。
フルートよりMIDIのピアノがいい演奏をしています。
ピアノの音源にはファツィオリF308を使用しています。スタンウェイやベーゼンドルファーをしのぐ世界でもっとも最高級かつ最大のグランドピアノですから負けて当たり前の音です。

先にアップしていたラヴェルのハバネラ風の小品はスケールの音を一カ所間違っていたので録音し直しました。
何度吹いてもやっぱりいい曲ですね。
posted by Malcel at 17:43| Comment(0) | フルート演奏MP3